【2分22秒2】1989年のジャパンカップ勝ち馬・ホーリックスのタイムを超える日本の競走馬
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東京競馬場の2400メートル。
クラシックディスタンスと呼ばれるこの距離では、
オークス、日本ダービー、ジャパンカップという大きなGⅠ競走が開催されます。
1989年。
先行していたニュージーランドの競走馬ホーリックスを、
日本の競走馬オグリキャップが猛追しましたが、
届かずの2着だったジャパンカップ。
ホーリックスの走破タイムは2分22秒2でした。
ホーリックスが記録した走破タイムは、
1987年のジャパンカップでルグロリューが記録したレコードタイムを
2秒7も短縮するもので、
当時の世界レコードになりました。
1990年代、東京競馬場を走る競走馬のタイムの目安は100mを6秒でした。
1000mの通過タイムは60秒・1分程度で、
2000mの競走であれば2分前後で走り抜けていました。
やや距離が長くなる2400mのになると2分25秒前後になり、
2分24秒台を記録すると「とても速い」と感じる時代でした。
そんな時代に競馬を見始めた私は、
「ちょっとやそっとの事では、ホーリックスのレコードタイムは更新されないのだろうな」
と思いながら、競馬の本を読んでいました。
ホーリックスの勝利から16年後の2005年。
イギリスの競走馬アルカセットが、
日本の競走馬ハーツクライとの叩き合いを制し、
2分22秒1というタイムでジャパンカップを勝利しました。
ホーリックスが記録したレコードタイムを更新した瞬間でもありました。
アルカセットが縮めたレコードタイムは0秒1ですが、
そもそもとして、2分22秒台で走ること自体が凄いのです。
「今度こそ。アルカセットが更新したレコードタイムは破られないだろうな」
と思って競馬を見続けました。
アルカセットのジャパンカップ制覇から13年。
2018年のジャパンカップで、
日本の競走馬アーモンドアイが2分20秒6という驚異的なタイムで
ゴール板を駆け抜けたのです。
アルカセットが記録したレコードタイムを、
1秒5も短縮した歴史的な瞬間でした。
3歳牝馬のアーモンドアイの負担斤量は53㎏で、
軽量と呼ばれるものでしたが、
「いくらなんでも、2分20秒6というタイムはありえないだろ!」
と驚いたものです。
コースレコードはアーモンドアイの2分20秒6ですが、
日本ダービーのレースレコードは、
2022年にドウデュースが記録した2分21秒9です。
ちなみにですが、
東京競馬場で開催される芝2400メートルのGⅠ競走の舞台で、
2分22秒台またはそれ以上のタイムで勝利した日本の競走馬は、
以下の6頭のみです。
◆ウオッカ
・2009年ジャパンカップ、2分22秒4
◆アーモンドアイ
・2018年ジャパンカップ。2分20秒6
◆ロジャーバローズ
・2019年日本ダービー、2分22秒6
◆ラブズオンリーユー
・2019年オークス、2分22秒8
◆シャフリヤール
・2021年日本ダービー、2分22秒5
◆ドウデュース
・2022年日本ダービー、2分21秒9
アーモンドアイとドウデュースの2頭が、
ホーリックスやアルカセットの記録よりも速いタイムで走っています。
馬場状態や競走の展開によって勝ち時計は変わりますが、
「2分22秒台またはそれ以上のタイムで勝利した馬は、
日本競馬史に残る名馬である」と言っても過言ではないと考えています。
※ロジャーバローズは日本ダービー後に屈腱炎を発症して現役を引退
今年の皐月賞は、
ジャスティンミラノが1分57秒1というコースレコードタイムで勝利し、
皐月賞11着のホウオウプロサンゲまでが、
1分58秒5よりも速く走っていました。
過去10年を振り返ってみると、
良馬場の皐月賞を1分58秒前半で走った競走馬は、
日本ダービーでも好走しています。
一例としては、
2015年のドゥラメンテ、
2016年のマカヒキ、
2017年レイデオロの3頭が日本ダービーを勝利し、
スワーヴリチャードはレイデオロの2着、
ダノンキングリーがロジャーバローズの2着
という成績を残しています。
今年の日本ダービーの注目点としては、
ジャスティンミラノが《ホーリックスの壁》にどこまで近づけるのか?
コスモキュランダや他の馬が逆転するのか?
その点を注目していきたいと思います。
2024年5月23日投稿
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