【種牡馬】社台スタリオンステーション繋養馬、2025年シーズンの種付け料まとめ

種牡馬

社台スタリオンステーション。そこは“日本一の種牡馬繋養牧場”と言っても過言ではないと考えています。

そんな社台スタリオンステーションで繋養されている種牡馬と、その種付料を見ていきたいと思います。

社台スタリオンステーション、2025年繋養種牡馬と種付料

社台スタリオンステーション(社台SS)で繋養されている種牡馬の2025年種付料は以下のとおりになります。

種牡馬名…金額(※単位は万円)
※▲があるのは今季から別牧場で繋養。

  1. アドマイヤマーズ …500(+250)
  2. イクイノックス  …2000(±0)
  3. イスラボニータ  …200(±0)
  4. エピファネイア  …1200(-300)
  5. エフフォーリア  …400(±0)
  6. オルフェーヴル  …350(±0)
  7. キズナ      …2000(+800)
  8. キタサンブラック …2000(±0)
  9. クリソベリル   …250(-50)
  10. グレナディアガーズ…150±0)
  11. コントレイル   …1800(+300)
  12. サトノクラウン  …150(-50)
  13. サリオス     …200±0)
  14. サートゥルナーリア…1000(+200)
  15. シスキン     …300(+100)
  16. シュネルマイスター…350±0)
  17. スワーヴリチャード…1500±0)
  18. ダノンキングリー …150±0)
  19. ドレフォン    …500(-100)
  20. ナダル      …1000(+700)
  21. ニューイヤーズデイ…200±0)
  22. ハービンジャー  …private
  23. ブリックスアンドモルタル…400(-200)
  24. ポエティックフレア …private
  25. ホットロットチャーリー…150±0)
  26. マインドユアビスケッツ…200(-100)
  27. モーリス     …800±0)
  28. ルヴァンスレーヴ …250(-50)
  29. ルーラーシップ  …350(+50)
  30. レイデオロ    …250(-250)
  31. ロードカナロア  …1000(-200)

※種付料の支払条件は受胎確認後で、フリーリターン特約が付帯されています。
※ルーラーシップは産駒生誕後1ヶ月以内の支払いとなります。

 

社台SS、種付料トップ10の比較

◆種付料、今季のTOP10◆

  1. キタサンブラック …2000
  2. イクイノックス  …2000
  3. エピファネイア  …1500
  4. コントレイル   …1500
  5. スワーヴリチャード…1500
  6. キズナ      …1200
  7. ロードカナロア  …1200
  8. サートゥルナーリア…800
  9. モーリス     …600
  10. ドレフォン    …600
  11. ブリックスアンドモルタル…600

キタサンブラック、イクイノックスの“2000万円親子”を追従するように、エピファネイア、コントレイル、スワーヴリチャードの3頭が“1500万円トリオ”を結成した様に見えます。

爆発力を期待できる“2000万円親子”と、種牡馬期待値が高い“1500万円トリオ”の5頭のあとには、キズナ、ロードカナロアという種牡馬実績十分の2頭が“1200万コンビ”として存在感を示しています。

 

◆種付料、来季のTOP10◆
※()内は順位の変動

  1. キズナ      …2000(↑)
  2. キタサンブラック …2000(→)
  3. イクイノックス  …2000(→)
  4. コントレイル   …1800昨季3位)
  5. スワーヴリチャード…1500昨季3位)
  6. エピファネイア  …1200昨季3位)
  7. ロードカナロア  …1000(→)
  8. サートゥルナーリア…1000(→)
  9. ナダル      …1000(↑)
  10. モーリス     …800昨季9位)

 

【キズナ】
キタサンブラック、イクイノックスの“2000万円親子”に、安定のキズナが肩を並べました。
現3歳は皐月賞馬のジャスティンミラノを筆頭に、シックスペンスやサンライズジパング、牝馬のクイーンズウォークが重賞を勝利しています。
また2歳馬ではマジックサンズ、ブラウンラチェット、エリキングが重賞勝利馬になっています。
種付け料250万円から始まったキズナの種牡馬生活。コツコツと実績を積み重ねてここまで来ました。

【コントレイル】
1200万円で種牡馬デビューしたコントレイルの種付け料がまた上がりました。
来年産駒がデビューします。楽しみです。

 

種付料を見て、私の感想

【キズナ】
2010年産まれのキズナは来年で15歳になります。右肩上がりで実績を積み重ねた種牡馬生活を送ってきました。
しかしサンデーサイレンスが16歳、ディープインパクトが17歳で逝去していることを考えると、キズナは「量より質」を優先する時期になったと思います。
生産者コメントを見ると、安定した走りをしてくれる仔が多いキズナは重宝されていたことが良く分かります。
そして来季から皐月賞馬のジャスティンミラノがブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬になり、バスラットレオンはトルコで種牡馬となる事が決まっています。
キズナの後継種牡馬誕生は本当に嬉しく思います。
今後も健康に種牡馬として活躍して欲しいですね。

【キタサンブラック】
キタサンブラックの来季種付料は据え置きの2000万円で、初年度産駒(現5歳)のイクイノックスと同額のままです。
第2世代(現4歳)ではソールオリエンスが皐月賞を制し、第3世代(現3歳)では牝馬のクリスマスパレードが紫苑ステークスを勝利しています。
そして今年デビューした第4世代目のクロワデュノールの素質の高さに目が行きます。
今のところ、デビューした全世代が重賞勝利を勝ち取っています。
「安定のキズナ、爆発力のキタサンブラック」と言っても過言ではないと思います。

【イクイノックス】
キタサンブラックを父に持つイクイノックスの2年目種付け料は2000万円のまま据え置きとなります。
父ブラックタイド・母の父サクラバクシンオーだったキタサンブラックが父で、母の父はキングヘイローのイクイノックス。
3代前父がサンデーサイレンス、3代前母の父母はグッバイヘイローであり、この2頭はアメリカの名馬です。そして3代前の母の父父がダンシングブレーヴ、同母の母父がトニービンといった凱旋門賞馬の血が入っているのが魅力的です。
イクイノックスの血統は「日本近代競馬の進化の歴史が詰まっている」と考えています。

【コントレイル】
コントレイルの種付け料は初年度と2年目が1200万円でした。
昨季は300万円上がって1500万円。そして来季は更に300万円増額の1800万円となります。
これだけの価格を増額できるという事は「初年度産駒(現1歳)や2年目産駒の身体能力が高いのだろう」と推測できます。
またはイクイノックスの種付け料とのバランスを取るためでしょうか?

去年も書きましたが「社台SSは、コントレイルをディープインパクトの後継種牡馬にしたい」という思惑が強いのだと考えています。
それは来季から種牡馬となるアイルランドのオーギュストロダンも含めての事だと思います。
オーギュストロダンの初年度種付け料は3万ユーロになることが発表されています。
現在は1ユーロ≒160円、オーギュストロダンの種付け料は約480万円になります。
「その円安に対応するために、産駒デビュー前にも関わらずこのような強気な金額設定になったのかな?」とも考えています。
◆1ユーロ≒130円の場合
・1800万/130=13万8462ユーロ
◆1ユーロ≒160円の場合
・1800万/160=11万2500ユーロ
「コントレイルの種付け料が1800万円になった」と言っても、円高ユーロ安時と比べるとコントレイルの種付け料は2万6000ユーロも安いのです。
海外勢がコントレイルの種を求めるから、ここまで強気な価格設定ができるのかもしれませんし、「10万ユーロ以下にしたくない」という考えもあるかの知れませんね。
いずれにしても、今年デビューする初年度産駒の走りが楽しみです。

【スワーヴリチャード】
初年度産駒からホープフルステークス勝ちの牝馬レガレイラと、菊花賞勝ち馬のアーバンシックを輩出したスワーヴリチャードの種付料は1500万円のまま据え置かれました。
サンデーサイレンス系×ミスタープロスペクター系という血統はコントレイルと被ります。
コントレイル、スワーヴリチャード両馬とも母の父がアンブライドルズソングです。
ディープインパクトを父に持つのがコントレイル、ハーツクライを父に持つのがスワーヴリチャードという風に区別することができます。
スワーヴリチャードにとっては、来季から種牡馬入りが確実視されている父が同じドウデュースが当面のライバルとなりそうです。

【エピファネイア】
エピファネイアの種付け料は2年連続300万円ダウンで1200万円となりました。
デアリングタクトやエフフォーリアを輩出した頃のような勢いはありませんが、サンデーサイレンスが母の父父なので、ディープインパクトやハーツクライ産駒の牝馬と配合できる点がエピファネイアの魅力と考えています。
実際にデアリングタクトもエフフォーリアの血統も“サンデーサイレンスの4×3”です。
今年は「エプファネイア産駒、早枯れ説」を否定するかのように、5歳馬のブローザホーンが宝塚記念を勝利しました。
このブローザホーンも“サンデーサイレンスの4×3”です。この事で生産界では“サンデーサイレンスの4×3”に対する更なる安心感が生まれたのではないでしょか。

【ロードカナロア】
2008年産まれのロードカナロアは来年で17歳になります。
キズナ以上に健康面を気にしながら種牡馬生活を送る必要がありますね。
ロードカナロアの仔・サートゥルナーリアの産駒たちが今年デビューし、3割3分という勝ち上がり率を見せてくれています。
サートゥルナーリアの他、香港スプリント勝ちのダノンスマッシュはブリーダーズ・スタリオン・ステーションで、高松宮記念勝ち馬のファストフォースがアロースタッドで種牡馬として活動しています。
ロードカナロアは順調に世代交代を進めている印象です。

【ナダル】
2020年にアメリカから輸入され、翌年から日本で種牡馬デビューしたナダルの種付け料は、今季比333%の1000万円になりました。
産駒は今年デビュー。出走頭数の約4割が勝ち上がっており、特別競走では3勝を挙げています。ナダル産駒の初重賞勝利馬は誰になるのでしょうか?
ダート路線での活躍が期待できる種牡馬ですね。

【モーリス】
初年度からスプリンターズステークス勝ち馬のピクシーナイトを送り出し、ジェラルディーナがエリザベス女王杯を勝利し、ジャックドールが大阪杯を勝利しています。
上記3頭のGⅠ勝ち馬以外にも、マイル戦線からミドル中距離戦線で重賞勝ち馬を輩出しております。
現在6歳のピクシーナイトは現役を引退し、現在はブリーダーズ・スタリオンステーションで種牡馬として生活をしており、種付け料は受胎確認後100万円(FR特約)、または出生条件150万円と設定されています。
“黄金世代”と呼ばれた1998年のクラシック世代。その世代で活躍したグラスワンダーの血を、モーリスやピクシーナイトには繋げていってほしいと思います。

 

社台SSから移動となる種牡馬

去年はサトノダイヤモンドとリアルスティールが社台SSからブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動し、ミッキーアイルが優駿スタリオンステーションに移動となりました。
今年はニューイヤーズデイが社台SSから移動となります。

・ニューイヤーズデイ
社台SS→優駿スタリオンステーション

 

今回の記事で紹介したのは、社台SSで繋養されている種牡馬だけです。
ほかにも種牡馬繋養牧場はありますので、今後も記事を残していきたいと思います。
応援よろしくお願いします。



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