ベイスターズ、26年ぶりの日本一達成。26年前…1998年の日本競馬界で輝いていた人馬
※敬を称略させていただきます。ご了承下さい。
アメリカ・メジャーリーグではワールドシリーズが行われ、ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースに勝利して「ワールドチャンピオン」のタイトルを獲得しました。
大谷翔平と山本由伸はドジャース移籍一年目で「MLBチャンピオンリング」を取得する権利を得たことになります。
「野球漫画の主人公以上の活躍」と言っても過言ではないと思われる2人の活躍を見て、スポーツファンである私はただただ驚くことしかできません。
日本のプロ野球では、横浜DeNAベイスターズ対福岡ソフトバンクホークスの日本シリーズが開催されました。
その結果は4勝2敗でベイスターズが「日本一」のタイトルを獲得して閉幕となりました。
セ・リーグ3位の球団がパ・リーグ首位の球団に勝利しての日本一は、「下剋上優勝」などと呼ばれていますね。
ベイスターズの指揮を執った三浦大輔は、「選手として監督としても日本一」を経験した野球人になります。
ちなみにですが、三浦大輔の御息女・三浦凪咲はサンケイスポーツ新聞で競馬記者をしています。
BS11の競馬中継などでテレビ出演しています。
さて、ここからが本題。競馬の話題をしていきたいと思います。
ベイスターズが日本一のタイトルを獲得したのは1998年以来のことになります。
1998年の競馬界での主な出来事と言えば、以下の出来事が印象的です。
【武豊、スペシャルウィークで日本ダービー初制覇】
【日本調教馬・シーキングザパール&タイキシャトルの海外GⅠ勝利】
【サイレンススズカの快進撃と急逝】
今年は2024年。もう26年前の出来事になりますね。
1998年のクラシック競走は、スペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイローの3強が盛り上げて、外国産馬のグラスワンダーとエルコンドルパサーは「外国産馬路線」での活躍を期待されていました。
この時代の外国産馬は、クラシック五競走(皐月賞、東京優駿、菊花賞、桜花賞、優駿牝馬)や春秋天皇賞への出走は認められていませんでした。
現在では上記のような出走制限は撤廃されているので、「もしエルコンドルパサーが日本ダービーに出走していたら…」などと考えてしまうこともあります。
この年の3歳牝馬も強かった。
2013年の日本ダービー馬キズナの半姉・ファレノプシスが桜花賞と秋華賞を勝利したのです。ちなみにオークスではエリモエクセルの3着でした。
ファレノプシスは2000年のエリザベス女王杯を勝利して引退しました。
語りたい事は色々ありますが、1998年の競馬界に一番印象を残したのは、サイレンススズカと武豊だと思っています。
1997年末の香港国際カップ(当時GⅡ)で武豊とコンビを組み、年が明けてからは国内で6戦して、GⅠ宝塚記念を含む6連勝という快進撃を見せてくれました。
その勝ち方が印象的で、大逃げからのレコード勝利という圧勝劇。
多くの競馬ファンは「逃げて差す」というサイレンススズカの走りに魅了されていました。
2000メートル前後の競走で、1ハロン(200メートル)のペースが11秒台。
5ハロンの通過タイムは58秒台で、最終コーナーで息を入れた後の最終直線でスパートをかけて勝利。
後半は息を入れるため1秒ほどペースを緩めるので後半は59秒台で走るので勝ちタイムは1分57秒台となります。
26年前の馬場状態で2000メートルを1分57秒台で逃げ切る、というのは現在でも凄いことだと思います。
7連勝を目指した天皇賞・秋で圧倒的な一番人気に支持されたサイレンススズカのですが、競走中止という最悪の形で快進撃は止まってしまいました。
さらに直後、サイレンススズカの予後不良が発表されたことにより、多くの競馬ファンは深い悲しみと味わったのでした。
「武豊が、この天皇賞・秋の夜、泥酔するまでワインを飲んだ」という話があります。
さらには、サイレンススズカの競走中止から1週間後、武豊は翌年の日本ダービー馬・アドマイヤベガの斜行を許してしまい、騎乗停止の処分を受けたのでした。
春はスペシャルウィークで日本ダービーを初制覇からの、秋はサイレンススズカとの突然の別れ……。
武豊の騎乗停止処分の知らせを聞いて、さすがの武豊でも精神的にかなり辛かったのだな、と当時の私は思ったものです。
ベイスターズが日本一を獲得した1998年の武豊は、天皇賞・秋でサイレンススズカとの別れを余儀なくされました。
それから26年後。
ベイスターズが下剋上日本一を達成した2024年の武豊は、ドウデュースという秀才と共に天皇賞・秋を勝利しました。
“騎手”という仕事を続けているだけでも凄いことなのに、天皇賞・秋という格が高いGⅠ競走で勝利するのだから、本当に凄い。
日本野球界では、王貞治、長嶋茂雄をはじめ野茂英雄、イチロー、松井秀喜という時代を経て、ダルビッシュ有、大谷翔平、山本由伸という時代に突入しました。
将棋の世界では、平成の羽生善治、令和の藤井聡太というように、“時の人”が変化しています。
しかし、日本競馬界の“時の人”は26年たった現在でも、武豊のままのように感じています。
川田将雅、戸崎圭太のような実力のある騎手や、坂井瑠星、横山武史など実力のある若手騎手が出てきてはいますが、武豊と比べると、競馬ファン以外からの知名度は物足りなく映ります。
“新時代の女性騎手”として期待されていた藤田菜七子が、あのような形で引退を選択してしまったのは、競馬ファンとしては残念です。
次にベイスターズが日本一を達成した時も、武豊にとっても良い事があると良いですね。
そして、日本競馬界にも明るい話題で盛り上がって欲しい、と考えております。
ご視聴ありがとうございました。
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