JRA重賞通算350勝!武豊の勝利騎手インタビューが残念に終わった件
2023年1月8日のGⅢ・シンザン記念(中京。芝1600m)はディープインパクト産駒のライトクオンタムが勝利しました。
勝利タイムは1分33秒7で、ライトクオンタムの上がり3ハロンのタイムは34秒6。その末脚は出走メンバーの中で最速のタイムでした。
今年のシンザン記念に出走頭数は7頭。
ライトクオンタムは出走メンバー唯一の牝馬でした。
ディープインパクト産駒“最後の世代”
日本国内にいるディープインパクト産駒“最後の世代”は6頭。
- ライトクオンタム
- オープンファイア
- エレガントギフト
- スイープアワーズ
- メズマライジング
- チャンスドゥアスク
たった6頭しか残っていない産駒の中から重賞勝利馬を輩出するとは…。恐るべしディープインパクト。
ライトクオンタムの鞍上を務めたのはディープインパクトの主戦騎手だった武豊騎手。
武豊騎手は今回の勝利で、「デビューから37年連続重賞勝利」と同時に、「JRA重賞競走通算350勝」という快挙を達成しました。…恐るべし武豊騎手!
ライトクオンタムの調教師は武幸四郎調教師。
兄弟で勝ち取った重賞勝利でした。
武兄弟タッグでの重賞勝利は、2021年のGⅢ・ファンタジーステークスのウォーターナビレラ以来2勝目となります。
(間違っていたら、ごめんなさい…)
「ディープインパクト、最後の世代でも重賞勝利馬輩出」
「武豊騎手、JRA重賞・37年連続、通算350勝達成」
「武幸四郎調教師、兄が騎乗する管理馬で重賞勝利」
ニュースの話題としては最高の条件が整いました。
ただ、残念だったことが一つあります。
それは武豊騎手の勝利騎手インタビューです。
シンザン記念の勝利騎手インタビュー
インタビュアー:重賞通算350勝となりました、武豊騎手です。おめでとうございます。
武豊騎手:ありがとうございます。
インタビュアー:強かったですね。
武豊騎手:そうですね。初めて乗せてもらったのですが、良い馬ですね。
(中略…レースのこと)
インタビュアー:武豊騎手自身も、37年連続JRA重賞勝利となりました。
武豊騎手:(笑顔になり)そうですね。まあ、“SDGs”な感じで良いんじゃないでしょうか(笑)
インタビュアー:…
武豊騎手:(笑顔が消える)
インタビュアー:では、このあと一年どうしていきたいでしょうか?
武豊騎手:今日勝てて嬉しいですし、この調子でやっていっぱい勝ちたいですね。
インタビュアー:おめでとうございました。
武豊騎手:ありがとうございます。
インタビュアー:武豊騎手でした。
武豊騎手が「SDGs」という言葉を使い、話を広げようとしたと思うのですが、インタビュアーの方が対応できないから拾わなかったのか、時間がなくて拾えなかったのか、真相はわかりません。
…しかし、インタビュアーの方が武豊騎手のコメントを拾わなかったことで、武豊騎手が〈寒い事を言ってしまった騎手〉みたいな感じでテレビに映ってしまったのは事実です。
武豊騎手といえば、ユーモア溢れるコメントで知られています。
武豊騎手が言った「SDGs」は、「継続して騎手をやってこれました。いわゆる“SDGs”みたいな感じで良いんじゃないでしょうか」という意味なんだろうな、と私は受け取りました。
もし私がインタビュアーだったら、「SDGs騎手の見本として、これからも武豊さんを応援してます」と話しを返したと思います。
とりあえず、インタビュアーの方には、武豊騎手のユーモアを拾ってほしかった。
漫才などで言う「ツッコミのないボケは、ただのボケ」状態になってしまったじゃあないですか…。
新年になり約1週間、レジェンド騎手の晴れ舞台が残念な感じになってしまったことに寂しさを感じたのは私だけではないはず、と思い今回の記事を書きました。
インタビュアーの仕事も臨機応変に対応しなくてはいけないのでしょう。
次にインタビューする際は、“ユーモア返し”できるようになって欲しいですね!
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