【ＧⅠ・安田記念】過去１０年の傾向と、安田記念2022の予想【競馬予想】

2022年6月4日競馬予想

“牝馬のマイル王”グランアレグリアや、昨年の安田記念の勝ち馬ダノンキングリーが引退し、混戦模様のマイル戦線。

春の東京ＧⅠ・５連戦の最終戦、安田記念（東京・芝1600ｍ）の予想をしていきたいと思います。

簡易出馬表

①カフェファラオ（福永祐一・５８）
②ヴァンドギャルド（岩田望来・５８）
③ロータスランド（Mデムーロ・５6）
④ダノンザキッド（川田将雅・５８）
⑤ホウオウアゾン（坂井瑠星・５８）
⑥カラテ（菅原明良・５８）
⑦ファインルージュ（武豊・５６）
⑧イルーシヴパンサー（田辺裕信・５８）
⑨シュネルマイスター（ルメール・５８）
⑩エアロロノア（幸英明・５８）
⑪カテドラル（戸崎圭太・５８）
⑫ダイアトニック（岩田康誠・５８）
⑬ソングライン（池添謙一・５６）
⑭ソウルラッシュ（浜中俊・５８）
⑮セリフォス（藤岡佑介・５４）
⑯レシステンシア（横山武史・５６）
⑰サリオス（Ｄレーン・５８）
⑱ナランフレグ（丸太恭介・５８）

※…ピンク色は牝馬。

GⅠ・安田記念２０２２の推定タイム

使用されたコースは異なりますが、同じ競馬場、同じ距離で行われたＮＨＫマイルカップとヴィクトリアマイルから振り返っていきたいと思います。

５月８日に開催された３歳限定のＮＨＫマイルカップ。

ＮＨＫマイルカップでの斤量は、牡馬５７㎏、牝馬５５㎏。使用コースはＡコース。
勝ち馬はダノンスコーピオンで、勝ちタイムは１分３２秒３。中団の前目から抜け出して差し切り勝ち。上がりタイムは３４秒３。
上がり最速タイムは、２着マテンロウオリオンが記録した３３秒５。

 

ＮＨＫマイルカップの翌週は４歳以上牝馬限定のヴィクトリアマイル。

ヴィクトリアマイルの斤量は５５㎏。使用コースはＢコース。
勝ち馬はソダシで、勝ちタイムは１分３２秒２。先行抜け出して差し切り勝ち。上がりタイムは３３秒４。
上がり最速タイムは、７着のアブレイズら３頭が記録した３２秒９。

 

ＮＨＫマイルカップは３歳限定、ヴィクトリアマイルは４歳以上牝馬限定と、両競走とも限定戦でしたが、安田記念は３歳以上の牡馬牝馬混合競走となるので、ＮＨＫマイルカップとヴィクトリアマイルよりタイムが速くなると考えられます。

馬場状態によりますが、良・稍重馬場であれば１分３２秒を切ってくる可能性は高いと考えられます。

 

過去１０年、安田記念の傾向。

過去１０年の安田記念を振り返っていきます。

安田記念に適した年齢

年齢別で成績を見ていきたいと思います。
年齢　　出走数　　成績　　　 連対ー複勝率
３歳　…　３頭　[0-0-１-２]　　０ー３３％
４歳　…３３頭　[4-2-2-25]　１８ー２４％
５歳　…５２頭　[3-5-3-41]　１５ー２１％
６歳　…４５頭　[3-2-3-37]　　６ー１７％
７歳上…２７頭　[0-1-1-25]　　３ー　７％

３歳馬は３頭出走しており、勝ち馬はおらず、最高着順は昨年のシュネルマイスターの３着、４番人気でした。
２０１３年、９番人気のエーシントップは１７着。
２０１４年、２番人気のミッキーアイルは１６着。

１分３１秒６という高速タイムでＮＨＫマイルカップを勝ったシュネルマイスターは、ダノンキングリー（５歳牡馬）、グランアレグリア（５歳牝馬）に続く３着と惜敗。
１分３３秒２でＮＨＫマイルカップを勝利したミッキーアイルは、安田記念で逃げの手を打ち最終直線を迎えるも、不良馬場に対応できずに１６着と大敗。
牡馬の古馬が背負う斤量５８㎏より４㎏軽い５４㎏を背負うのですが、４キロの有利があっても古馬相手となると厳しい模様。

７歳以上も勝ち馬がおらず、最高順位は2017年のロゴタイプの２着。ロゴタイプは前年の安田記念勝ち馬です。

過去１０年の結果を見ると、３歳と７歳以上からは勝ち馬が出ておらず、連対・複勝率から４歳、５歳の競走馬が適した年齢であるといえます。

安田記念で好走する牝馬

過去１０年で安田記念を勝った牝馬はグランアレグリア（2020年、４歳時）のみ。５歳時のグランアレグリアは２着と惜敗。
４歳・５歳時のアエロリットが２年連続（2018・2019年）で２着に入っており、４歳・５歳時のアーモンドアイは2年連続（2019年、2020年）で出走し３着、２着と勝ち切れていません。

最近の安田記念では牝馬が好走しているように見えますが、過去１０年で馬券に絡んだのはグランアレグリア、アエロリット、アーモンドアイだけなのです。

アエロリットは2017年のＮＨＫマイルカップを１分３２秒３というタイムで勝利しており、古馬になってから安田記念に出走し好走しています。
アーモンドアイ、グランアレグリアは３歳時にGⅠ桜花賞を勝利しており、この３頭は３歳時からスピードを見せておりました。

安田記念で好走する牝馬の特徴としては、２、３歳時にマイルのGⅠを勝っていることが挙げられます。

2008・2009年と安田記念を連覇したウオッカの強さが光ります。

 

枠順による傾向

過去１０年の開催で７回がフルゲート割れしているので、枠順による傾向は掴みづらいところです。

今の東京競馬場の傾向を考えると、ＮＨＫマイルカップで１８番枠だったダノンスコーピオンは優勝。同じくオークスで１８番枠だったスターズオンアースも優勝。さらに日本ダービーで１８番枠だったイクイノックスが２着になっているので、上がりタイムが速い馬であれば枠順は気にしなくても良いと思われます。

 

勝ち馬の血統

過去１０年の勝ち馬の父を見てみましょう。

• ディープインパクト…３勝
• ステイゴールド
• ハーツクライ
• シンボリクエスエス
• キングカメハメハ
• スクリーンヒーロー
• ローエングリン
• フランケル（Frankel）

ディープインパクト産駒はサトノアラジン、グランアレグリア、ダノンキングリーの３頭で３勝。
ステイゴールドの産駒はインディチャンプ、ハーツクライ産駒はジャスタウェイで１勝ずつ勝利しています。

ディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライはサンデーサイレンスの産駒であり、サンデーサイレンス系という括りでみると、この１０年で５勝している系統になります。

母の父で活躍しているのはストームキャット（Storm Cat）で、ストームキャットの産駒も含めると母の父として４勝を挙げています。

父サンデーサイレンス系で、母の父がストームキャット系やミスタープロスペクター（Mr.Prospector)といったアメリカ系のスピード血統の競走馬が安田記念で良い結果を残しています。

※サンデーサイレンスはアメリカ産の競走馬で、１９９０年代に日本に輸入されました。

血統の面で考えると、スピードとパワーを兼ね備えたアメリカ系の血統が好走していることが分かります。

 

持ちタイムで１分３２秒を切っている馬

1. ⑦ファインルージュ…１分３１秒２（阪神・５５）
2. ⑨シュネルマイスター…１分３１秒６（東京・５７）
3. ⑬ソングライン…１分３１秒６（東京・５５）
4. ⑩エアロロノア…１分３１秒６（阪神・５６）
5. ⑯レシステンシア…１分３１秒９（東京・５５）
6. ⑫ダイアトニック…１分３１秒９（中山・５４）
7. ⑪カテドラル…１分３２秒０（中山・５６）
8. ⑧イルーシヴパンサー…１分３２秒０（東京・５４）

この８頭が１分３２秒０以内で走ったことがある競走馬です。

※同タイムの場合、重い斤量の馬の方を上の順位にしています。

斤量と馬場を考えた実績では、⑦ファインルージュ、⑨シュネルマイスター、⑬ソングライン、④エアロロノアの４頭が速いタイムを記録しています。

 

安田記念出走馬に対する個人的な見解

先ほどまでは、データに基づき記事を書いてきました。
ここからは個人的な見解を書いていこうと思います。

調教で良さそうに見えた馬

個人的Ａ評価

⑧イルーシヴパンサー
⑨シュネルマイスター
②ヴァンドギャルド
⑦ファインルージュ
⑬ソングライン
⑤ホウオウアゾン

この６頭の調教が良く見えました。

①カフェファラオは映像が乱れていて、よく分かりませんでした。
④ダノンザキッドと⑰サリオスは独特な調教をしていると思いました。

 

６月４日、前日予想

＜本命＞…⑧イルーシヴパンサー
＜対抗＞…⑨シュネルマイスター
＜単穴＞…⑦ファインルージュ
＜複穴＞…⑭ソウルラッシュ
＜複穴＞…⑬ソングライン

【⑧イルーシヴパンサー】
東京の芝１６００～１８００ｍでは４戦４勝。その４戦のうち３戦で上がり３３秒台を記録している東京巧者。
父ハーツクライ×母父キングカメハメハという血統はスピードとパワーの面で信頼できる。

【⑨シュネルマイスター】
昨年の３歳マイル王者で、安田記念３着、マイルＣＳは２着。現役マイラーのトップクラスを実績を持つ。
ドバイ遠征帰りという点が気になるので対抗。

【⑦ファインルージュ】
２０００ｍのレースでも好タイムを記録し、安定して上がり３４秒前半を出せる末脚を持つ。
ヴィクトリアマイルから２週間という点が気になるので３番手。

【⑭ソウルラッシュ】
レースで走る距離を１６００ｍにしてから４連勝で重賞馬に。
切れる末脚は持っていないが、先行力があり、前残りの競馬になった際は期待できる。

【⑬ソングライン】
昨年のＮＨＫマイルカップでシュネルマイスターの２着し、東京１６００ｍの富士Ｓを勝利。
ファインルージュ同様、安定して上がり３４秒前半の末脚を持っている。
今回負担する斤量５６㎏に不安があるので、５番手評価。

この５頭以外にも、①カフェファラオや⑤ホウオウアゾン、⑥カラテや⑮セリフォスも気になりますが、今はこの上記５頭で馬券を購入したいと思います。

 

ではでは、本日はここまでとしたいと思います。
ＣＳ『競馬予想ＴＶ』を見ながら、夕食にしたいと思います。