【優先出走権2024】トライアルレース・前哨戦を勝つか、賞金の加算を狙うか?
春のGⅠ戦線に向けて、今はそのトライアルレース、前哨戦・ステップレースが行われているところです。
3歳GⅠ競走の優先出走権が与えられるのがトライアルレースで、古馬混合競走の優先出走権が与えられるのが前哨戦・ステップレースとなります。
優先出走権が与えられる競走と着順
2月…フェブラリーステークス(18日)。
3月…高松宮記念(24日)と大阪杯(31日)。
4月…桜花賞(7日)と皐月賞(14日)そして天皇賞・春(28日)
今回は2月から4月までの間に開催れるGⅠ競走のトライアルレースと前哨戦を確認していきたいと思います。
※JRA・平地GⅠ競走のみ
トライアルレース(桜花賞、皐月賞)
【桜花賞】
・GⅡチューリップ賞…1~3着
・GⅡフィリーズレビュー…1~3着
・Lアネモネステークス…1、2着馬
阪神・芝1600mで開催される桜花賞。
2歳GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズと同じ舞台となります。
去年はGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬・リバティアイランドが勝利。その後はオークス、秋華賞も勝利したため、“牝馬三冠”の栄光を掴みました
今年のチューリップ賞はスウィープフィートが勝利し、2着にセキトバイースト、3着にハワイアンティアレが入着しました。
【皐月賞】
・GⅡ弥生賞ディープインパクト記念…1~3着
・L若葉ステークス…1、2着馬
・GⅡスプリングステークス…1~3着馬
中山・芝2000mで開催される皐月賞。
「最も早い馬が勝つ」と呼ばれるクラシック競走で、2歳GⅠホープフルステークスと同じ舞台となります。
去年の勝ち馬は、最後の直線で大外一気の脚を見せたソールオリエンスが優勝しました。
2着はのちの日本ダービー馬・タスティエーラでした。
今年の弥生賞はコスモキュランダが勝利し、凱旋門賞馬の弟・シンエンペラーが2着、シリウスコルトが3着に入着しています。
前哨戦(4歳以上)
【フェブラリーステークス】
・GⅡ東海ステークス…1着馬
・GⅢ根岸ステークス…1着馬
東京・ダート1600mで開催されるフェブラリーステークス。
ダートのマイル王者・レモンポップ、ダートの中距離王者ウシュバテソーロは海外GⅠサウジカップに出走。東海ステークス、根岸ステークス勝ち馬の不出走となりました。
絶対王者、前哨戦勝ち馬が不在の中で、藤岡佑介騎手が騎乗した11番人気のペプチドナイルが優勝しました。
2着には5番人気のガイアフォース(長岡禎仁)、3着には13番人気のセキフウ(武豊)が入着したため、3連複の払戻は197,060円、3連単に至っては1,530,500円となりました。
【高松宮記念】
・GⅢ阪急杯…1着馬
・GⅢオーシャンステークス…1着馬
中京・芝1200mで開催される高松宮記念。
去年は不良馬場の中、7歳のファストフォースがGⅠ初優勝の栄光を掴みました。
ファストフォースに騎乗していたデビュー5年目の団野大成騎手もGⅠ初制覇。
その後ファストフォースは種牡馬入りが決まり、今年から種牡馬デビューとなります。
今年の阪急杯はウインマーベルが勝ち、オーシャンステークスはトウシンマカオが勝利し優先出走権を手に入れています。
【大阪杯】
・GⅡ中山記念…1着馬
・GⅡ金鯱賞…1着馬
阪神・芝2000mで開催される大阪杯。
去年はジャックドールが“GⅠの壁”を乗り越えてタイトル奪取となりました。鞍上は武豊騎手。
武豊騎手の体内時計と、そのペースを実行したジャックドールは見事だったと思います。
その後、ジャックドールはマイルのGⅠ安田記念に挑戦し、勝ち馬ソングラインと0秒3差の5着でした。
中山記念はマテンロウスカイが勝利し優先出走権を取得。金鯱賞は今週末に開催されます。
【天皇賞・春】
・GⅡ阪神大賞典…1着馬
・GⅡ日経賞…1着馬
京都・芝3200mで開催される春の天皇賞。
天皇の名を関する伝統ある競走で、JRA・GⅠ競走の中ではもっとも距離の長い競走になります。
京都競馬場の改修工事のため、2021年と2022年は阪神競馬場で開催されていましたが、去年から京都開催に戻りました。
ルメール騎手鞍上のジャスティンパレスがGⅠ競走初優勝。
ディープボンドはまたしても2着。同一GⅠ競走3年連続2着となりました。
前哨戦である阪神大賞典は3月17日、日経賞は3月23日に開催予定となります。
優先出走権と、収得賞金・出走馬決定賞金
優先出走権を獲得していると収得賞金や出走馬決定賞金に関わらず、優先して出走馬になれます。
3歳馬は収得賞金、古馬は収得賞金プラス過去1年間の収得賞金などの金額が重要になってきます。
優先出走権を取得できれば安心ですが、賞金額が微妙な金額だと本番の競走に出走できない可能性がでてきます。
理想的なのは優先出走権を取得して、収得賞金を加算させることですね。
出走するからには、どの馬も勝ちを狙っているのだと思います。しかし、十分な賞金がある競走馬はトライアルレースを調整的な感じで出走できるのに対し、賞金額が微妙な競走馬はそのような余裕はありません。
私見となりますが、本番の競走…GⅠ競走で予想する時は、トライアルレース・前哨戦での仕上げとの比較が大切になってくると考えています。
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