スターズオンアース、ジオグリフ、マテンロウレオは骨折。イクイノックスは休養。ヴァイスメテオールは予後不良
オークス、日本ダービーという3歳の牝馬・牡馬の頂点を決めるレースが終わり、2歳馬がデビューしてくる時期になりました。
オークスはサウンドビバーチェの放馬によりレースの発走が約15分遅れ、日本ダービーはレースレコードを記録する激戦となりました。
レースが終わって間もなく1週間。トラブルや激戦の代償が明らかになってきました。
スターズオンアースは両脚を剥離骨折、全治3ヶ月。秋華賞はどうなる?
桜花賞とオークスを勝利し「牝馬二冠馬」となったスターズオンアースは両脚の剥離骨折を発症し、手術をしたとのこと。全治3ヶ月ということなので、秋に開催されるGⅠ秋華賞に間に合うかどうか厳しい所です。
軽種馬としてのスターズオンアースを考えると、場合によってはレースに出走よりも繁殖入りをした方が良いのかもしれません。
しかし、競走馬としてのスターズオンアースは「牝馬三冠馬」になる権利を持っているので、秋華賞に参戦してほしいと思います。
※秋華賞…2022年は10月16日に開催される3歳牝馬限定のGⅠレース。阪神競馬場・芝2000m。
※軽種馬…サラブレッドのこと。
※牝馬三冠…桜花賞、オークス、秋華賞の3つの3歳牝馬限定のGⅠレース。3つのレースを勝利すると「牝馬三冠馬」または「三冠牝馬」となります。ちなみに、皐月賞、日本ダービー、菊花賞の3つのGⅠレースに勝利すると「クラシック三冠馬」「三冠馬」と呼ばれるようになります。
ジオグリフ、マテンロウレオ。日本ダービー参戦馬の骨折
皐月賞を勝ち、日本ダービーでは7着だったジオグリフは左前脚第1指骨の骨折が判明し、日本ダービー13着だったマテンロウレオは左橈骨遠位端骨折を発症していることが明らかになりました。
2頭とも秋以降の復帰を目指すとのこと。
ジオグリフは父ドレフォンに初のGⅠタイトルを送った孝行息子。無事に繫殖入りしてほしいです。
イクイノックスは秋まで休養。半兄ヴァイスメテオールは予後不良。
皐月賞と日本ダービーで連続2着だったイクイノックスは、左前脚の腱に大きなダメージが見つかり、秋まで休養することが発表されました。
日本ダービーでは優勝馬ドウデュースの上がりタイム33秒7を0秒1上回り、上がりタイム33秒6を見せたイクイノックス。
「疲労が抜けにくい体質」「休ませながらレースを使わないと壊れる」という話を聞いたことがあるので、皐月賞や日本ダービーでの激闘のダメージが表面化したのだと思います。
6月1日にはイクイノックスの半兄・ヴァイスメテオールが調教中に負傷し、右前球節部分の開放骨折と診断され、予後不良の措置がとられました。
昨年のGⅢラジオNIKKEI賞を勝ち、そのあとの菊花賞ではタイトルホルダーの16着に敗れ、年明けは2月のGⅢ小倉大賞典から始動し、先月の5月にはL・メトロポリタンSに勝利したばかりで、今後が期待されていた競走馬でした。残念です。
ヴァイスメテオールの関係者の皆様に哀悼の意を表します。
※ヴァイスメテオールとイクイノックスの母はシャトーブランシュですが、父親が異なります。ヴァイスメテオールの父はキングカメハメハで、イクイノックスの父はキタサンブラックです。
軽種馬の世界は母系社会になっており、母馬を基準に考えます。母親が同じでも父が異なれば「半兄弟」となり、父も母も同じであれば「全兄弟」となります。
今週末も競馬が開催されます。
そして、今週も「前頭完走して欲しい」と思いながら馬券を購入すると思います。
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